子どもの性被害は声を上げることが困難な状況にあります。

子どもに寄り添い、親の観察力と傾聴力が必要です。

 

「わいせつ行為は絶対に許してはいけません。」

 

被害に遭われた方の話を聴いて、先生と呼び、信頼を寄せる相手からわいせつな行為を受けたという事案がありました。

大人と子ども、教師と教え子という絶対的な立場の違いから、指導や教育ではなく、被害に気づいて訴えても、それを証明できないとして教員が処分されない事例も社会的に多くあります。

「先生は正しいことを指導してくれて、良いことを教えてくれる存在、悪いことをするなんて疑う発想すらなかった…」

被害に遭われた方も人生経験を重ね、類似した事件を知り、20年以上経って性被害を受けていたことだと気づいたとお話されています。

 


 

性的虐待を発見するための医学的・身体的なヒント

  1. 妊娠
  2. 性感染症
  3. 尿道炎、膣炎、肛門裂傷
  4. 尿失禁、遺尿症(男子に特徴的)
  5. 医学的原因によるものでない、身体の不調、腹痛に対する訴え
  6. 会陰からの出血や不快感
  7. 膣炎、膀胱炎、膣や肛門からの出血、おりもの、擦り傷、裂傷

 

性的虐待を発見するための情緒・行動面でのヒント

  1. 明確な原因のない、急激で顕著な行動面・情緒面での変化を見せる
  2. 大人や特定の人物に対する尋常ではない、あるいは突如とした恐怖を示す
  3. 体育の着替え、医師の身体検査などで脱衣を怖がる、トイレへ行くのを拒絶する
  4. 帰宅したがらない、学校や保育園へ行くことを強く拒絶する
  5. 性的行動について、年齢に不相応で、かなり詳細な知識がある、あるいは性的描写をしてみせる、「挑発的な」性的行動をとる、会話にやたらと性的なことが含まれるなど
  6. 親のいないところで他人に対して不適切なほど愛情を示す
  7. うつ的状態、自己破壊的行動、麻薬使用や自殺
  8. 悪夢を見ることによる睡眠障害、就寝に対する恐怖などの状態
  9. 他の子どもに不適切な性的行動をとる、特に怒りや攻撃的、支配的な性的行動を年下の子どもにとる
  10. 家のある場所(例えばトイレや戸の閉まった部屋、ベッド)に対して尋常ではない、突如とした恐怖を示す

 

引用:Inter-Ministry Child Abuse Handbook: An integrated Approach to Child Abuse and Neglect, 1988

財団法人日本性教育協会訳 同協会発行の『現代性教育研究月報』1998年1月号より転載

 


 

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